ゲゲゲの鬼太郎はいつも専守防衛
自分からは攻撃しません。
けれども、10個の武器を持ち(水木しげる記念館に展示)、攻撃能力は高いと言えます。
毛針、下駄の他、指鉄砲もあります。
ゲゲゲの鬼太郎の作者、水木しげるは、太平洋戦争時、徴兵され南方(ラバウル)の戦場最前線に出兵した経験を持ちます。
妖怪と人間が戦わずに共存する世界は
外国と日本が戦わずに共存する世界
宇宙と地球が共存する世界を
表しているのではないでしょうか。
鬼太郎を見ていると、専守防衛と高い軍事力は矛盾しないと言えます。
政治は理念よりも現実を重視しなければなりません。
ロシアの核の脅威の現状、
日本が持つべき武器から、核だけ区別する必要あるのでしょうか。
海外に逃げればという人もいますが、
逃げても必ずしも問題が解決しないことは、悲しい事実ですが、アンネフランクが証明しています。
ゼレンスキー大統領は逃げていません。
経済制裁は、する方も、石油や小麦粉価格の上昇など、返り血を浴びるもの。
返り血を浴びてでも、国を、国民を、ひいては自身を守らなければなりません。
ウクライナは1991年の独立後、1994年、米国・英国・ロシアなどと「ブダペスト覚書」を締結し、当時世界3位規模であった核兵器を放棄するかわりに、領土の安全性と独立的主権が保障されることになりました。
ウクライナは1800余基の核弾頭とICBM(大陸間弾道ミサイル)を全てロシアに返還・廃棄し、1996年6月には全ての核兵器をロシアに渡し、非核化を完了しました。
ウクライナは人道的見地から放棄したというよりは、持っていても使いこなせなかったからなのですが、いずれにしても、今回のロシアによるウクライナへの軍事侵攻は、
「核を持たない国は、その代わりに核保有国による核による脅しを受けず、その安全は保障される」というNPT体制の欺瞞が、如実に表れたと言わざるを得ません。
2022年3月吉日
水木しげる記念館にて